シャンパンの魅力がギッシリ詰まってます。
飲みたくなるに違いありません!!
シャンパンはNV(ノンヴィンテージ)が基本
赤ワインや白ワインは、たいていはヴィンテージ(収穫年)が記載されてますよね。記載されていない収穫年を混ぜたワインは、テーブルワインなどに多く、随分と安っぽい印象になります。
ヴィンテージを見て良い収穫年(ビッグヴィンテージ)のものと判断したり、”何年物”みたいな感じで、熟成を経たワインとして期待してみたり、ヴィンテージって自然と馴染んでますよね。
が、しかし、高級なイメージのシャンパン、その生産量の8割超がNV(ノンヴィンテージ)なんです。
その理由は、シャンパーニュ地方の冷涼な気候にあります。
ブドウが熟しにくく、年によっての収穫量の差が激しいことから、良作年のワインをリザーブワインとして取り置き、これをブレンドすることによって品質の安定を図っているわけです。
もちろん、ヴィンテージが付された特別なキュベもありますし、中には「サロン」のように良作年しか造らない超こだわり派もありますが、それは例外。
シャンパンメゾンにとっても看板商品でもあり、安定した収益源を誇るNV。しっかり力を入れて造られているわけです。
ブドウ品種もブレンドが基本
ヴィンテージを混ぜるシャンパン、ブドウ品種もブレンドが基本です。
主なブドウ品種は、白ブドウのシャルドネ、黒ブドウのピノ・ノワール、ムニエの3種類。
この3種以外に認められるのが白ブドウのピノ・ブラン、ピノ・グリ、アルバンヌ、プティ・メリエの4種。合計7品種が法律により決められています。
ピノ・ノワールは骨格、ボディを、シャルドネは酸を、ムニエは柔らかさをもたらすと言われています。これらのアッサンブラージュ(調合)によって、味わいは異なり、シャンパンメゾンの個性なども感じられるわけです。
ブラン・ド・ブラン
ブドウ品種のブレンドが基本のシャンパンですが、単一品種のものもあります。
白ブドウのみから造られるのがブラン・ド・ブランです。
一般的にシャルドネのみで造るのが多いでしょうか。
シャルドネの酸、ミネラル感が感じられるスッキリした味わい。
酸がしっかりしているため、良い造り手ものは長期熟成にも耐えられます。
ブラン・ド・ブランの元祖は「サロン」。
ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみで造られるブラン・ド・ブラン。
ヴィンテージも含めて、このこだわりは「サロン」ならではと言えるのではないでしょうか。
ブラン・ド・ノワール
一方、黒ブドウのみで造られるものもあります。ブラン・ド・ノワール。
ピノ・ノワールかムニエの単体、若しくは両者のブレンドによって造られます。
ブラン・ド・ブランとは対照的に、ドッシリとした味わい。リンゴ酸も非常に多く芳醇な味わいが特徴です。
先日、リアンで初めて飲んだのは記事にしましたが、本当に芳醇でドッシリと力強い味わいでした。
飲みたいシャンパンを見つけてみよう!
この本の第1章には、50のキーワードでひも解くシャンパンの魅力がギッシリ詰まっています。シャンパンの歴史から、造り方、味わい方まで、すぐにでもシャンパンが飲みたくなってきます。
そして、第2章には「死ぬまでに飲みたい50本のシャンパン」と題して、厳選のシャンパン50本が解説付きで掲載されています。手に届きそうなものから、とんでもなく高級なものまで幅広いですが、気になるものがあったらトライしてみると楽しいこと請け合いです。
私も、気になった造り手のNVを試してみたり、ブラン・ド・ブランとブレンドものを比較すべく揃えてみたりと、何を買えばよいのか迷ったときの参考にしています。
さあ、お気に入りのシャンパン、見つけてみませんか!!
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【編集後記】
昨日でお盆も終わり、またいつもの平日がやってきました。
夏バテなどせず、頑張っていきましょう。
【昨日の一日一新】
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