中央葡萄酒株式会社(グレイスワイン) / キュヴェ三澤(赤)2009

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日本を代表するワイナリー、グレイスワイン。
フラッグシップワインのキュヴェ三澤(赤)をご紹介。

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中央葡萄酒株式会社(グレイスワイン)

1959年に設立された中央葡萄酒株式会社。
三代目にあたる三澤一雄氏が、現在の土台を築き、
この頃すでにワインブランド「グレイス」が誕生しています。

これにさかのぼること、1923年。
初代である三澤長太郎氏が勝沼に創業したのが始まりです。

創業以来、ブドウ栽培に力を入れているワイナリー。
ワインの香りや味わいは、ブドウが決定づけるとの確信があるからです。
醸造に関しても出来る限りナチュラルなワイン造りが信条。

1983年には、国内初の原産地呼称ワイン(勝沼町原産地認証ワイン)
第1号を醸造。

現在は4代目の三澤茂計氏が社長に就任。
2007年より長女の彩奈さんが、醸造責任者として腕を振るっておられます。

日本固有品種である甲州を世界に広めたことは有名で、
数々の世界的コンクールで多数の受賞に輝いています。

甲州などの「日本のワイン」を広める一方、
欧州系ブドウの国内栽培にも力をいれています。
日本で造られる欧州系ブドウによるワインのレベルも
年々上がってきています。

キュヴェ三澤(赤)

キュヴェ三澤シリーズは、三澤茂計氏がブドウ栽培からこだわった
特別限定ワインシリーズ。
現在、ネット販売は行っておらず、業者さん、酒屋さんでの店頭販売のみのようです。

畑での選別、手除梗、選果台を徹底して使い、
丁寧な醸し作業により滋味深い味わいを大切に造られています。

(赤)は、明野・三澤農場にて育てられたカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワイン。
他にメルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド等がアッサンブラージュ。
年によって使われる品種、割合は異なります。

キュヴェ三澤の品質を上回る良年に、わずか一樽のみ
プライベートリザーブなる特別キュヴェが、ボトリングされることもあります。

気品と静かな佇まいを見せるワイン

2009年ヴィンテージのキュヴェ三澤(赤)。
アッサンブラージュは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの二種類。

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色はしっかり目のガーネット。
香りはおとなしめ、クールで静かな印象。
どこか薬膳的な香りを感じます。

口に含んでも、そのクールさ気品は保たれたまま。
まだ少し固めの印象で、変な果実味の甘さなどは皆無。
しなやかな質感とブドウのうまみ、しっかりとしたタンニン、
日本ワインらしく、きれいな酸も印象的。

下の写真は、2年ほど前に自宅で2010年ヴィンテージを
開けたときのもの。

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2010年は、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランと
2009年とはアッサンブラージュも異なり、熟成期間も違いますが、
どちらもクラシカルな静かな佇まいの印象は共通しています。

日本の気候で育った欧州系品種が、
丁寧に栽培され、醸されたワインは、
どこか日本の侘び寂びを感じるもの。

日本の風土が育て上げたブドウを、
日本人の繊細さでナチュラルに造り上げられた様が感じられます。
フランスワインとは違う世界が、そこには広がっています。

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【編集後記】
今日から寒の戻りらしく、風が冷たいですね。
春の陽気の到来は、この寒さを抜けた後でしょうか。
早く暖かくなってほしいもんです!

【昨日の一日一新】
・やまつ辻田 石臼挽き朝倉粉山椒

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