ドメーヌ・ダニエル・リオン・エ・フィス / クロ ヴージョ 2008

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真夏に赤を飲むなら、やはりボルドーよりブルゴーニュでしょう。
先日、初めてヴージョ村のワインを飲んでみました。

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ヴージョ村、村の大半をグランクリュが占める特異な村

北にシャンボール・ミュジニィ、南にヴォーヌ・ロマネ(フラジェ・エシェゾー)、その間に位置するヴージョ。
この村の唯一のグラン・クリュである「クロ・ド・ヴージョ」は50ha余りという広い畑を、ひとくくりにグラン・クリュに指定されています。これはコート・ド・ニュイのグラン・クリュの中で最大の面積を誇ります。

”クロ”とは石垣の事で、この石垣で囲まれた特級畑の「クロ・ド・ヴージョ」が村の畑65ha程のうち50haも占めるのだから、ちょっとビックリする広さ。
標高は240m~255mに位置しゆるやかですが、国道74号線に近い斜面の低い部分では傑出したワインはほとんど生まれないとのこと。

畑は80名あまりの所有者により分割されており、生産者のスタイルによって、また畑のどの部分かによっても、かなり味わいが異なるらしい。
いわゆる”玉石混交”と言った感のグラン・クリュが「クロ・ド・ヴージョ」の特徴とのこと。

ドメーヌ・ダニエル・リオン・エ・フィス

ヴージョ村自体も初めてですが、この造り手のワインを飲むのも初めて。
ニュイ・サン・ジョルジュの隣、プレモー村に拠点を置くドメーヌ。
創始者ダニエルの長男パトリス・リオンがドメーヌの顔でしたが、2000年に独立後は、次男クリストフ、三男オリビエが共同で生産にあたり、娘のパスカルが販売を担当しています。

ほとんどのブドウが樹齢40年~50年以上で、ファソン・アンテグレ(総合農法)を実践。
リュット・レゾネ(減農薬栽培)よりはビオロジック(有機栽培)に近く、ブドウの樹自身の治癒能力を発揮させ薬品の使用を抑えることで、土中の微生物の活性化など、土質を良くすることを大切にしています。

「クロ・ド・ヴージョ」については、中でも最上と呼ばれる斜面上部に0.5haを保有し、近くにはアンヌ・グロ、ミシェル・グロの畑があるようです。

グラン・クリュの味わい

グラン・クリュを飲む機会はそうそうありませんので、余計に期待が高まります!
2008年はヴィンテージチャート的には平均的な年、良い状態でいただくことができました。

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香りは少し固めであるけれど、やはり良い香り。
良い香りなんですけど、なかなかスラスラと言い表せないといいますか(苦笑)。
スミレの花とか甘草とか、これら単品の香りを覚えないといけません(笑)。
皮っぽい香りもしたので、鞣し皮とかってこんな感じなのかも。
このあたりが熟成香ってところなのでしょう。

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色合いはしっかり目、少し熟成したニュアンスが出ている様な気がしました。

口に含むと、さすがにグラン・クリュだけあってしっかりとした味わい。
すごくマッタリでシルキーかというと、そこまでのテクスチャーではありませんでしたが、うま味、タンニン、酸共にバランスが取れているという印象。
あまり果実味がほとばしる感じではなかったです。
飲み干した後の余韻もそこそこで、凄く出汁感があるという感じではありませんでしたが、しっかりうま味は感じられました。

時間が経つと、香りは広がっていき、口あたりも柔らかく変化。
香りは皮の風合い、スパイシー感が広がっていたように思います。
後半は少し酸が勝ってきた印象でしたが、スワリングさせすぎたのかも?

今回は初のクロ・ド・ブージョ グラン・クリュということでしたが、こうやって飲んだことのない世界に足を踏み入れていくのは楽しい時間ですね。
ブルゴーニュ、まだまだ知らないことだらけですが、村名クラスで色々試していきながらお勉強していきたいと思います!!

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【編集後記】
朝からレスリング女子金メダル3連発とは!!
卓球男子団体も銀メダルですか。今回は日本勢、スゴイですね!

【昨日の一日一新】
・一番搾り 大阪づくり

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