シャトー・オー・ブリオン 2006

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週末は、人生初の五大シャトーをいただくという貴重な経験。
シャトー・オー・ブリオン、嬉し過ぎる瞬間でした!!

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シャトー・オー・ブリオン

1855年のボルドーメドック格付けで第1級の称号を獲得した
シャトー・オー・ブリオン。
メドック外であるグラーヴ地区から選ばれたのは、
このシャトー・オー・ブリオンだけになります。

グラーヴ地区のペサック・レオニャンにあるワイナリー。
設立は1550年、1600年代にはイギリスにも進出し、
評判を得ます。

その後、ナポレオン戦争で敗北したフランスは、
1814年のウィーン会議で敗戦国としての処遇を決められる立場に。
当時の外相タレイランは、豪華な食事とオー・ブリオンを振る舞い、
その効果か、敗戦国のフランスはほとんど領土を失わずに済みます。
オー・ブリオンが”フランスの救世主”と呼ばれる所以です。

歴史の中では、国有化されたり、
畑が分割されたりと所有者が数多く入れ替わったオー・ブリオン。
低迷していた時期もありましたが、
1935年、現在のオーナーであるクラレンス・ディロンが買い取り、
最新技術を導入、1級シャトーの輝きを取り戻しています。

オー・ブリオンの赤は、
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランのアッサンブラージュ。
メドック地区の1級ワインよりは、メルローの割合が高めなのが特徴です。

オー・ブリオンの畑はボルドーの都市部に近いため、
メドック地区より気温が2℃程高い環境です。

ブドウが熟すのもメドック地区より早く、
早ければ収穫が8月下旬にはスタートするため、
秋の雨に悩まされることも少ないようです。

ペサック・レオニャン

オー・ブリオンのあるグラーヴ地区の中で、
一番北に位置するのがペサック・レオニャンです。

グラーヴ地区の格付けでは、選ばれたシャトーが
ほとんどこのペサック・レオニャンに集中しています。
ペサック・レオニャンがグラーヴ地区の銘醸地と言えるでしょう。

もちろん、シャトー・オー・ブリオンがグラーヴ地区格付けの
トップに君臨しています。

開き始めてからのうま味、柔らかさは特筆モノ!!

最初は、ボトルから注がれたものを口に。
まだ固いとのことで、残りはデキャンタージュしていただくことに。

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最初の一口は、甘みを感じたのですが、それも一瞬。
次に口に触れると、がっちり固い感じに豹変。
タンニンと共に、きれいな酸味が強調されるようになりました。

メルロー主体かと一瞬思わせながら、
やっぱりカベルネ・ソーヴィニヨン主体やなぁという感想。

最初の一口目は、オー・ブリオンと知らずにブラインドでテイスティング。
正直がっつり濃い感じはなく、きれいめなニュアンス。
マルゴー村のワインかなといった印象でした。

2006年ということで、ようやく飲み頃になりつつある状態くらい
かと思いますが、デキャンタージュされたその液体は、
徐々にそのポテンシャルを現していきます!

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口に含むたびに、柔らかなテクスチャーと果実味が顔を出し、
その香りが周りを取り囲みます。

更なる時間をかければ、複雑な熟成香や出汁感が溢れ出しそうですが、
今でもその柔らかな甘み、うま味、凝縮感はさすがの一言です!!
やはりグラン・クリュは一味も二味も違います。
その奥行きの深さ、余韻の長さは官能的です。

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飲む前のオー・ブリオンに対する勝手なイメージは、
とても荘厳な重たいイメージでしたが、
飲んでみた印象は、とてもシックでエレガントでした。

そうそう口にすることが出来ない素晴らしきワインを
こうやっていただくことができること。
様々な出会いに感謝です!!

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【編集後記】
三連休は、学生時代からの友人と楽しい時間を過ごせて、
確定申告の疲れも吹き飛びました。
美味しい料理に舌鼓を打ち、味わい深いお酒を嗜む。
みんな、それぞれおっさんにはなってますが、
根は変わらず真っすぐで落ち着く仲間です。

【週末の一日一新】
・京都勝牛 西中島店
・カモシヤ クスモト
・紀の国有田みかん 飲むみかん
・モーゼル展
・紫微星

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