”時間感覚”、普段あまり意識しない言葉ですよね。
「自分の時間」を真剣に考えてみると、無駄遣いはできません、ほんとに。
お金は増えることはあっても、時間は絶対に増えないという現実
エクセルやITを駆使されている税理士、井ノ上陽一さんの著書。
「毎日定時で帰っても給料が上がる 時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた」
(題名、長いですね・笑)。
「税理士でもこんなにブログで発信してる人がいるんだぁ!」と私が衝撃を受けたのが井ノ上さん。おかげさまで、その影響をモロに受けてブログをスタートしてるわけですが、時間管理術を書かれたこの本、いろいろと気付かせてくれます。
”お金”と”時間”って、どちらも大切なのは認識がありますが、どちらかというと普段からお金の方に意識が行きがちなのではないでしょうか?
知らず知らずのうちに、”お金” > ”時間” という感覚にの中に置かれている自分がいます。
この本の中で、「人生では3万円が1円ずつ減っていく」と財布の中のお金に例えて、人生の時間の経過を表現されています。人生80年として、日数に直すと約3万日。3万日から一日ずつ減っていくのが人生ということです。
ここで、お金であれば財布に補充することが可能です。通帳から引き出したり、借りたりすればいいわけです。しかし、人生は新たに補充することはできません。どんな人でも、必ず1日ずつ時間は経過して減っていきます。つまりは限りがあるということです。
さらに人生という財布は、急になくなってしまうこともありえます。すべての人が80年生きられるわけではないですし、それは誰にもわかりません。
そう考えると、時間というものは、お金よりも大切にすべきものだと考えさせられます。
普段、このように思えないのは”時間感覚”が鈍っている証拠です。
「時間はいくらでもある。」「最終的にはなんとかなるだろう。」という時間への過大評価が、結果として時間の大切さを希薄なものにしています。
”時間” > ”お金”という感覚を持つためには、”時間感覚”の修正が必要です。
俯瞰の目で時間管理
”時間感覚”の修正を行うためには、まず自分自身の時間の使い方の全体像を把握しなければなりません。その時に重要なのが、俯瞰的な視点です。鳥が大空から地上をゆったり眺めるような感覚で、自身の仕事、プライベート等、時間の使い方を書き出してみるのです。
いきなり個別に時間管理を推し進めて時間を短縮できたとしても、それが別のところにそっくりそのまま押し出されたのでは意味がありません。木を見て森を見ずになってしまいます。
書き出して全体を把握した上で、それらの項目を削ったり、見直したりして管理構築していきます。
次に、やらなければいけないことの期限を決めることが、とても大切になってきます。「どれくらいの時間をかけることができるのか?」時間を過大評価せずに、時間管理を行っていくことで、”時間感覚”が養われていくのでしょう。
おもしろいなぁ、と思ったのは「時間を天引きする」という感覚です。
1日24時間の中で、絶対に削れない時間(睡眠・食事・移動等)をあらかじめ天引きしてから、残りの時間を仕事やプライベートに割り振る考え方です。
もし、残った時間の大半が仕事に消えてしまうとしたら、それは何のために生きているのか分かりませんよね。仕事は人生の全てではないはずですし、それぞれやりたい事があるでしょう。だとすれば、残った時間からやりたい事を天引きして、最終的に残った時間が仕事に充てられる時間という事です。
この残った時間で仕事をこなせるように、仕事のタスクの中でも時間管理を行い、無駄な仕事を行わないよう効率化していく意識が必要になってきます。
自分に合った方法で、効率化してみよう
この本には井ノ上さんが実践されている様々な方法が記されています。
かなりストイックに感じられる部分もあるので、人によっては「これは無理だなぁ。」と思ったりもするかと思います。
私も、週末のワインの時間が楽しみなので、どうしても夜が遅くなりがちです。
朝の早起きがいかに時間を有効に使うために良いことであっても、そのためにワインの楽しみの時間がなくなるのは、さすがに無理だと思います(苦笑)。
ただ、この本の中で自分に合う方法や、目からウロコのエッセンスが見つかれば、
その一部でも取り入れながら実践をしてみましょう。
”時間感覚”を磨き、「自分の時間のつかい方」を改善することによって、
今までとは違った世界が少しずつ開けてくるのではないかと思います。
日々、減り続ける時間を意識しながら、でも時間に縛られることなく生きていく。
やりたいことに時間を使える充実した人生、理想ですが目指していきたいものですね!!
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【編集後記】
今年は残暑が厳しいとの予報です。
9月もまだまだ暑い日が続きそうですね。
週末で英気を養いましょう!!
【昨日の一日一新】
・Soup Stock Tokyo 田舎風ビーフスープ、オニオンスープ