メゾン・ジョゼフ・ドルーアン / サントネイ・プルミエ・クリュ・ボールペール 2009

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ジョゼフ・ドルーアンのサントネイ、
プルミエ・クリュをご紹介。

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泣く子も黙るドルーアン

メゾン・ジョゼフ・ドルーアン。
130年以上の歴史が紡がれている、言わずと知れた超大手ネゴシアン。
家族経営により運営されています。

設立は1880年、ジョゼフ・ドルーアンが22歳の時に、
ボーヌにメゾンを設立しました。

2代目のモーリスは、自社畑を有するドメーヌの形にも進出。
3代目のロベールはドメーヌを現在の規模に拡張すると共に、
ブルゴーニュでいち早くリュット・レゾネ(減農薬栽培)を
始めた人物でもあります。

現在は4代目としてロベールの4人子供たちがメゾン、ドメーヌを運営。
フレデリック、ヴェロニク、フィリップ、ローランがそれぞれの役目を
果たしながら、伝統と革新のもとジョゼフ・ドルーアンのエレガンスを
追及しています。

ブドウ栽培には、除草剤や化学薬品などは一切使用せずにオーガニック。
醸造も伝統的な方法にこだわり、よりテロワール重視のナチュラルな醸造を
優先しています。

ドルーアンの理想はエレガンスの追及。
バランスの取れた味わいは、世界を魅了しています。

サントネイ

コート・ド・ボーヌ最南端に近い村サントネイ。
コート・ド・ボーヌの丘陵地帯は、隣のマランジュ村で終わりです。
AOCに認定されたのは1937年。

土壌は石灰岩や泥灰岩。
ムルソーからピュリニィ・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと続く
著名な白ワインの産地では見られない、
ピノ・ノワールに適した石灰質の茶色い土壌が復活しています。

赤、白両方が造られますが、ほとんどが赤ワイン。
12のプルミエ・クリュはありますが、グラン・クリュはありません。

サントネイの赤は、骨格のあるボディが特徴で、
若いうちには固く感じることもあります。
しっかりとした果実味を持っており、
数年の熟成を必要とします。

香りは芳醇、丸みを帯びた口当たり

今回のワインはサントネイのプルミエ・クリュ、
ボールペールという畑の2009年ものです。

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抜栓後、感じたのはとても芳醇な香り。
果実味、ベリー系のしっかりめの良い香りです。
やはり、ピノ・ノワールのこの香りの広がる様は格別です!

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色は、やや薄レンガ色に淡さも伴った感じ。
口に含むと、色合いよりもしっかりした果実味があります。
まだまだパワフルで、変わっていきそうです。
ただし、口当たりは丸みもあり柔らかさも感じます。

飲み干すときに、ほんの少しの酸の強さを感じますが、
もう数年置けば、この酸もまろやかになりそうです。

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飲み進めているうちに、スミレの香りが高まってきます。
うま味とともに甘みの広がりも出はじめ、余韻もまずまずです。
時間の経過と共に、酸も気にならなくなりました。

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サントネイらしい、しっかりした厚みのある味わいは、
最後まで続きました。
2009年というヴィンテージも、
より厚みのある仕上がりに寄与しているかもしれません。

決して飲み疲れる感じにならないのは、
ドルーアンのエレガンスの賜物でしょうか。
一口目から分かりやすいおいしさを楽しみながら、
最後までよいバランス加減を保っていました。

価格的にも程よくプルミエ・クリュを味わえます。
分かりやすくブルゴーニュを楽しむのに、
もってこいの一本です!

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【編集後記】
確定申告の資料がボチボチ集まり始めてきました。
資料回収は、早ければ早いに越したことはありませんからね。
寒さが深まるとともに、確定申告時期が近づいてきています。

【昨日の一日一新】
・エルゴラピード ハンドユニット注文

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