小山昇氏、著書多数ですが、初めて手に取りました。
「40の心得」の中でピンときたものを3つ、ピックアップしてみます。
借金と資金繰り
中小企業が経営していく上で、やはり資金繰りは最も大切なファクターになってきます。
この「1日36万円のかばん持ち」の中でも、”現金”の大切さは様々なところで語られています。
心得11で、『金利が高かろうと、使い道がなかろうと、「限界まで借金して、なかなか返さないが正しい」』とのテーマが掲げられています。
”金利は会社が成長するための必要経費”との認識のもと、借りれるだけ借りて現金をたくさん持っておきなさいとのスタンスです。
潤沢に資金があり、一度や二度の不況ではビクともしない強靭な会社ならば、無借金経営も良いでしょうが、やはり現実として中小企業にそんなゆとりはありませんよね。
不況や赤字の時にも現金が回れば、会社は倒産しないわけですから、ごもっともな話です。
ただし、実際借りれるだけ借りても、その借りたお金があっという間になくなっていくことを経験した社長さんも多いでしょう。人間、手元にお金があると気が緩み、気持ちが大きくなってしまうものです。無駄遣いをしたり、必要もないことに大きな投資をしリターンを得られなければ、そのつけはやがてやってきます。
借りたお金の使い道次第では、毒にも薬にもなるのが借入です。
うまく活用していきましょう。
成功している人には、それなりの理由がある
誰しも、自分の考えやこだわりは持っているかと思います。でも、時としてそういうものに固執し過ぎていると、せっかくのチャンスをつかめずにいるのかも知れません。
心得17では、『自分の考えがある社長より、”からっぽ社長”のほうが、あとで伸びる理由』が語られています。
みなさん、よくありませんか?
セミナーや研修会に参加して、いろいろなことをとりあえず吸収して帰ってくるも、自分の頭の中で「あーだ、こーだ。」と考えて、良くない理由を見つけて、結局実践しなかったりってこと。私は結構あります(苦笑)。
でも、やっぱり実践してみないことには、解らないし、変わらないんですよね!
成功してる人や、実績がある人には、そうなるべき理由があります。
成果が出ていなかったり、行き詰っているときには、目指す人を素直に真似てみて、その成功の理由が解った後で、自分のこだわりをアレンジしていけば良いのかなと思います。
悩みに悩んだところで・・・、確かにそうなんです
私も独立を機に、”自分で決める”ということが、格段に多くなりました。
自分で決めるのって、結構大変です(笑)。独立して自由なんだから、好きなように自分で決めればいいんですが、やはり色々と迷いだすと決めきれないという・・・。
心得32では、『質より「スピード」!”テキトー”に1秒でも早く決断する5つのコツ』があげられています。
・損することを恐れない
・正しさを求めない
・先に結論を決めておく
・自分に都合の悪い方を選ぶ
・体験から判断する
要するに、どんなことでも気軽にチャレンジして、どんどん失敗したらいい、ということです。失敗することによって、初めてどのようにすればうまくいくかに気が付きます。どんどん失敗すれば、その分だけ一歩ずつ前進する道が開けてくるということになるわけです。
私は、どちらかというと慎重な性分ですので、チャレンジしていけるよう意識付けを心がけます。時間は限りあるものですから、時短、効率化という意味でも、どんどん決めていくべきですね。
決定の正しさは、悩んだ時間とは無関係!!
なるほどな、と思ったテーマでした。
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【編集後記】
かなり個性的なワンマンな雰囲気の著者ですので、賛否両論あるんだと思いますが、色々と気付かせてくれるエッセンスが散りばめられていた気がします。
とにもかくにも、何でも実践していかなくちゃ、です!!
【昨日の一日一新】
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