こんな甲州見たことない!!
いやはや、いろんなワインがあるもんです。
驚きました!!
四恩醸造(シオンワイナリー)
先週末の晩餐、白ワインをセレクトしてもらった中に、
目を引くエチケットのワインがありました。
山梨にある四恩醸造(シオンワイナリー)さんのワインでした。
このワイナリー、ほぼ一人の方のみでワイン造りを行っているらしく、
かなり珍しくこだわりのある造り手さんとのこと。
調べてみると、小林剛士さんという方が葡萄造りはもちろんのこと、
醸造、販売までほぼ一人で行っている小さなワイナリー。
小林さんがオーナーではないようですが、
四恩醸造=小林剛士さんというくらい有名な方みたいですね。
ワインもかなりの人気のようで、販売されているほとんどのアイテムが
ソールドアウトになっていました。
小林さんはご自身のことを”ペイザン”(フランス語で百姓、農夫の意味)という
肩書で表現しておられ、農業をしながらこだわりのワイン造りをされています。
このこだわりが、”自分自身が毎日楽しめるワイン”とのこと。
高級なワインではなく、自分自身が毎日晩酌でおいしく楽しめるワイン。
でも、安かろう悪かろうのワインを造っているわけではありません。
醸造においても身体に優しくあるために、亜硫酸添加を最小限に、
無濾過、無清澄でブドウ本来の味わいを生かす自然な造り方をされています。
昔ながらの自然な造り方で、手間のかかる作業もほぼ一人で行っているとのこと。
本当に農業、ワインが好きでないとできない芸当でしょう。
見た目にも味わいにも驚きの甲州
甲州といえば、日本の代表的なブドウ品種。
透明で酸がきれいな、でも、中にはいささか酸っぱすぎるものもあり、
どちらかというと線の細いクリアな印象だと思います。
この日いただいた甲州100%の窓辺(橙)2015は、
全くもって驚きの連続のワインでした。
まずは見た目。
いやぁ、色も濃くしっかり濁っています。透明度ゼロ(笑)。
白濁の中に、ほのかな橙の優しい色合いです。
少しスワリングしてみましたが、
ビジュアルにやられていることもあり、香りがよくわかりません(苦笑)。
でも、イメージしてるいつもの甲州のキッとした硬質な感じではなく、
果実味がふわふわと、様々なフレーバーが混ざっているような不思議な香りです。
まずは、一口いただいてみました。
写真にも泡が映っているかと思いますが、微発砲です。
スッキリ感は前面に出ておらず、柔らかな果実味を感じます。
口当たりはよく、奥底にある果実味のうっすらとした甘さが
嫌味がなく親しみやすい印象です。
この親しみやすさは、普通の甲州ではなかなか感じないと思います。
フルーティな香りの中、少々の苦みや酸とともに
派手ではない果実味を味わえます。
時間が経ってくると、より奥底の甘みが(うま味)が頭角をあらわしてきます。
白ワインには珍しく果皮も含めて丸ごと醸造しているとのことで、
普通の甲州よりも厚みを感じますね。
この日はマーレ・ヴィーニャさんでの絶品イタリアンの数々とのマリアージュ
だったのですが、メイン前までの前菜盛り、パスタ、リゾットとのどれとも
相性が良かったです!
今回いただいた窓辺(橙)2015は、瓶詰を2回に分けて行われた様で、
このタイミングによって多少の味わいの違いがあるとのこと。
いただいたのは②ということで、裏のエチケットにも記載がありました。
そして、瓶の最後の残り。更に濁りが濃いです。
ほとんど不二家ネクターです(笑)。
でも、この最後の一杯もとても美味しかったです!
小林剛士さんは退職?今後の動向が気になります。。。
今回いただいた窓辺(橙)以外にも、様々なタイプのワインが造られています。
窓辺(橙)で驚かされた今、ネットで見ているうちに、泡・赤・ロゼ
いろいろ飲んでみたくなりました。
でも、なかなかに手に入れるのは難しそうですが。。。
ただ、このワインをいただきながらお店のソムリエールも言っておられたのですが、
なにやら小林さんがこのワイナリーを退職されたとのこと。
ネットでも話題に出ていたので、どうやら本当の様なのですが、
ワイン造りは続けられるご様子。
今後どういった形で小林さんの造るワインが市場に出てくるのでしょうか。
現時点ではよくわかりませんが、その動向が気になります。
今でも手に入りにくそうなので、益々入手困難になるかもしれませんね。
いつもとは違った驚きの連続だったこの日、
本当にいろいろなワインがあることを知った晩餐でした。
こういう出会いにも感謝ですね!!
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
【編集後記】
こだわりって大事ですね。
本当、この日のワインはオリジナリティが凄かった。
仕事にしても、プライベートにしても”自分なりに”という部分は、
すごく大事な部分ですよね。
自分自身、肝に銘じなければなりません(笑)。
【昨日の一日一新】
・とあるお店で買物