火曜日、メーカーズディナーに行ってきました。
イタリア、ピエモンテよりフィッリ・ルイージ・オッデーロの販売責任者アルベルト・ザッカレッリさんが、イル・ルォーゴ・ディ・タケウチにご来店されました。
フィッリ・ルイージ・オッデーロ
フィッリ・ルイージ・オッデーロは2006年に設立されたワイナリー。
2006年と言うとまだまだ新進のワイナリーな趣ですが、300年の歴史がある家族経営の老舗オッデーロで、ジャコモと共に兄弟で切り盛りしていたルイージが独立したワイナリーです。
本拠地はイタリア北部、ピエモンテ州のラ・モッラ。
50年もの歳月、ルイージは情熱的にブドウの世話をし、ワインを造り続けてきましたが、独立して3年後の2009年、残念なことに他界。
現在は妻のレナが当主となり、子供たちのジョヴァンニとマリアが手伝いながら経営を続けています。醸造責任者はグレゴーリオ、販売責任者は今回来日されたアルベルト・ザッカレッリさんです。
2012年からはブルーノ・ジャコーザのコンサルタントも務めたダンテ・スカリオーネがアドバイスに入っているとのことで、「これは本当にすごいことなんです。」とインポーターのベリー・ブラザーズ&ラッドの堀野さんが仰っていました。
畑は、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファネット、セッラルンガ・ダルバなどの優れた畑を所有しており、総面積は32ha。
ワインは透明感のあるきれいな造りが印象的
今回飲むことができたのは、下記の5種類
・Berry’s United Kingdom Cuvee Grand Cru Brut / Milly
・Langhe Bianco 2014
・Langhe Nebbiolo 2011
・Barolo 2011
・Barolo Vigna Rionda 2000
最初のシャンパンのみ、インポーターのベリー・ブラザーズ&ラッドさんのアイテム。
こちらは乾杯の流れから、しっかり写真を撮り忘れ。。。
気が付いて飲みかけを撮りましたが、さすがにイケてないので割愛(苦笑)。
お味は芳醇なタイプで、さすがシャンパン!!
ここからは、フィッリ・ルイージ・オッデーロのアイテムです。
まずは、ランゲ・ビアンコ 2014
色はかなり濃い色をしてますが、味わいは意外とスッキリなシャルドネの印象。
シャルドネ75%、ヴィオニエ25%というセパージュで、ここにヴィオニエをもってくるのは、かなり珍しいとのこと。年によってセパージュも変えている様で、色々と試しながら実験的に造っていると仰っていました。
ほとんどヴィオニエの味わいを知らなかったので、少し調べてみました。
ヴィオニエは古くから造られていたブドウでしたが、1960年頃にはフランス北部コート・デュ・ローヌのコンドリューに3ha程しか存在しない、ほとんど絶滅種だったようです。
その後、1990年代に入り醸造家達が注目したことにより、栽培エリアが世界的に広まっていったとのこと。カリフォルニア、オーストラリア、フランスのラングドックなどが世界的なヴイオニエの産地です。
ヴィオニエの特徴は一般的に、花のようなフローラルの香りやフルーツの華やかな香りがし、酸は比較的穏やか。シャルドネに負けないフルボディのワインが出来上がるのですが、病気にかかりやすく栽培が難しいことから、栽培量は少ない様です。
今回もふくらみやまろやかさを出すために、ヴィオニエをブレンドしているとのことでした。
続いて、ランゲ・ネッビオーロ 2011
バローロではないですが、ネッビオーロ100%。
結構しっかりした濃い色目、香りはベリー系な甘い香りがします。
口に含むと、しっかりした果実味が前面に、後ほど穏やかなタンニンがのこります。
2011年は暑かった年で収穫も早く行われていますが、果実味はしっかりしつつも、
過熟という程ではなくバランスよく仕上げられている印象でした。
バローロ 2011
ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファネット、セッラルンガ・ダルバの3種類の地区のブドウをブレンドして造られたバローロ。こちらも2011年ヴィンテージ。
先ほどのランゲ・ネッビオーロとは香りからして違います。
ベリーの香りはありますが、甘さのトーンは押さえられていて品の良い感じ。
インクの香りが、しっかりとした重さを感じさせます。
口に含むと、先ほどよりも鋭くキレのある味わい。
3つの地区のブドウをブレンドしていることもあり、非常にまとまっていてきれいな味わいです。ただ、少し線が細いかなといった印象でした。
バローロ ヴィーニャ・リオンダ 2000
セッラルンガ・ダルバの単一畑ヴィーニャ・リオンダのブドウで造られたバローロ。
2000年だけあって、少し色がレンガ色になりかけています。
セッラルンガ・ダルバは、バローロの中でもしっかりした男性的なワインが造り出される地区。フィッリ・ルイージ・オッデーロでもバリック(小樽)を使わず、大樽で昔ながらのクラシカルな造り方をします。
香りはベリー系に加え、スパイシーさなど複雑さが出始めている感じ。
インクの香りは先ほど同様、アルコール分の強さも感じられる様な気がしました。
口に含むと、先ほどのバローロよりもしなやかな口当たり。
まったりと言う程ではないけれども、16年熟成のまろやかさが感じられます。
ただ、2000年というビッグヴィンテージの割にはガツンとくる男っぽさはなく、
総じてエレガント。旨みがもう少しあったらなぁ、といったところでしょうか。
タケウチの安心のお料理
フィッリ・ルイージ・オッデーロのワインと共に振る舞われた、イル・ルォーゴ・ディ・タケウチのお料理。写真を見返すとお腹が空いてきます(笑)。
前菜はカプレーゼの上に生ハムとグリッシーニ、チコリの葉には季節のサンマが程よい酸味とともに。骨せんべいもカリッと美味でした。
二皿目は伝助穴子を使った料理。中にはラタトゥイユ的なものと共に別のあしらいの伝助穴子が隠れています。ふんわりと美味しかったです。
続いては大好きな鴨肉。
マスタードソースをアクセントにイチジクとリコッタチーズ(だった様な気が)と共に。
パスタはボロネーゼ。
煮込んだお肉のうま味がほとばしります!
メインは鳥取県産万葉牛。やわならか赤身がバローロとしっかり合います!!
マッシュポテトにトリュフの香りもいい感じでした。
デザートも美味しいです。
ポーション的にも、結構しっかりいただきお腹一杯になりました!
ワインは、全体を通してキレイ目でエレガントな印象だったフィッリ・ルイージ・オッデーロ。バローロは、地区によってある程度おおまかな判別をつけがちですが、やはり生産者のスタイルによって様々な表情を見せるものだと実感しました。
今回参加して思ったのは、生産者も業者さんもゲストの皆さんも、みんなワインが大好きやなぁということ。ワイン好きが集まる場所、楽しくないわけないですもんね!!
アルベルト・ザッカレッリさん、お誘いいただいたトム・ギャルソンの小谷さん、低音ボイスが魅力的なベリー・ブラザーズ&ラッドの堀野さん、そしていつも美味しいお料理をいただけるタケウチシェフ他スタッフの皆さま、本当に楽しい時間をありがとうございました!!
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【編集後記】
こうやって楽しい会に参加できるのも、人と人との繋がりのおかげですね。
本当にありがたいことです!!
【昨日の一日一新】
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