昨日のボイド・カントナックの後に開けたのもマルゴー。
シャトーマルゴーのサードワインです!
※シャトーマルゴーHPより斟酌
シャトー・マルゴーのサードワイン
もともと、ファーストの「シャトー・マルゴー」とセカンドの
「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」の選にもれた
ブドウは、全てネゴシアンに売却されていました。
シャトー・マルゴーがサードワインをリリースしたのは、
2009年ヴィンテージより。
2009年と言えば、ビッグヴィンテージで有名な年でした。
セカンドのパヴィヨン・ルージュの品質の底上げが進んでいたこともあり、
価格を抑えたサードワインとして世に出すことになります。
ワイン離れが叫ばれるフランス。
若い人達にもマルゴーの素晴らしさを知ってもらい、
将来、ファーストのシャトー・マルゴーを目指せるように、
との思いで造られたワイン。
それが、この「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」です。
このワインは通常とは異なり、ネゴシアンを通さずに、ダイレクトにシャトー・マルゴーが
レストランにのみ販売する形がフランスでは取られています。
日本のレストランでの価格設定も、15,000円までを望むとの要望を伝えているとのこと。
日本では少量小売りがあるようですが、インポーターも限られたところのみ。
なかなかお目にかかるのが大変な一本と言えます。
今回は2012年の最新ヴィンテージ。
2009年、2010年、1年飛ばして今回の2012年ヴィンテージと
3ヴィンテージが現在リリースされています。
サードワインとは思えない造り
なかなかお目にかかれないワインに出会えるのは、嬉しいことです。
抜栓したコルクはこんな感じ。
さすがにヴィンテージも若いため、その前のボイド・カントナックとは
趣が違いますね。
グラスに注がれた様は、適度に濃いルビー色で紫がかった感じ。
香りはというと、果実味がグッと詰まってるけど、まだ広がっていない感じ。
少しクールな感じも受けました。
口に含むと、こちらもとてもエレガントな造り。
サードワインということで、「どんなもんかな?」と思ってましたが、
やはり出所のいいワインは違います。
果実味、広がってくる香り、きれいな酸、まろやかさといい
すごくバランスが取れています。
タンニンもこなれた感じで、さすがに凝縮感があるというわけにはいきませんが、
美味しいと素直にいえるワインです。
下手なシャトーのセカンドワインよりは、
丁寧に造られているのがよくわかると思います。
この質感を出すのが、やはり超一流シャトーの実力やなと実感です!
やはりグラン・クリュは特別なもの
今回、このワインにとって少し可哀想だったのが、
その前に同じマルゴー村のグラン・クリュのボイド・カントナックを開けてたこと(苦笑)。
ボイド・カントナックの最後の1杯とマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーの最初の一杯を
飲み比べる感じになったわけですが、やはりグラン・クリュは別物。
香りの複雑さ、余韻、テクスチャーといった圧倒的な部分が、
グラン・クリュの存在感を際立たせました。
こうやって飲み比べる機会はあまりないので、そういう意味でも
すごく良い時間を過ごせました。
とは言え、このサードワインはすごく丁寧に造られています。
レストランでオンリストされているのを見かければ、
是非手に取って味わっていただければ。
シャトー・マルゴーの世界の一端を感じれるはずです!
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【編集後記】
ワイン記事二連チャンは初めてでした(笑)。
さすがに、どちらも魅力的なワインだったので、
まとめて記事にするのはちょっと違うかなと!
飲めば飲むほど広がっていくワインの世界、底なし沼ですな(苦笑)。
【昨日の一日一新】
・マテ茶