今日は、税理士試験の合格発表でしたね。
官報合格の方は、お疲れさまでした!!
科目合格通知の到着は、明日以降が多いでしょうか。
今回は計算問題にしぼって、年明けから直前期までの取り組みについて
書いてみたいと思います。
インプット重点基礎期(1月~4月)
年明けから春までの間は、とにもかくにもインプットです。
計算は余裕がある間に、間違えやすい部分をしっかり問題集とテキストで往復しましょう。
大体わかっているという状況が、一番アブナイです。
演習問題などで間違えた部分は、テキストを見返したときに間違った部分だと分かるように、
マーカーの色などを変えて目につくようにしましょう。
演習問題のやりっ放しは、勉強してるように見えるだけで、何の力もつきません。
この時期の演習問題はオーソドックスな問題ですから、
やり直した時には、常に時間内に満点が取れなければいけません。
常にテキストで曖昧な部分を潰していくことが重要です。
勉強を進めるにつれて、テキストの重要性、テキストに戻ることで
理解が深まることが分かってくるかと思います。
また、昨年には理解が足りていなかったと実感する部分を発見できるはずです。
アウトプットを通して、更なるインプット強化期(5月~7月前半)
春を過ぎれば、どんどんアウトプットする演習期がやってきます。
いわゆる答練を解きまくる時期です。
計算では、4月までのインプット期の成果を確認します。
この演習期においても、重要なのは間違えた問題です。
間違え方によって、二つの種類に分かれます。
(A)…基礎期に出ていた内容だが、いまだに理解しきれていない厄介な問題
(B)…細かな論点で、初見のため間違えた問題
間違えた問題は、くまなく潰していく必要がありますが、
特に重要なのは(A)の様な問題のミスをなくすことです。
大体わかっているのに、税理士試験のバーを越えられないタイプは、
詰め切れていない部分を放置している可能性があります。
ほとんど合っていても、上位10%のバーを越えなければ意味がないのです。
他の上位10%の人が間違わないような基礎的な部分を落としていては、
絶対に勝ち目がありません。
解答を見て、「あ~、そうやったなぁ。知ってるわ。」と流してしまう問題は、
大抵次回も同じ間違えを繰り返します。
同様の内容で間違えを繰り返さないように、
(A)のような問題は、テキストに戻り早く正しいインプットをすることが一番重要です。
もちろん、(B)のような問題も目にしたからには、必ずインプットです。
ただし、重箱の隅をつつくような問題には時間をかけなくて構いません。
本試験では、そのような問題は解けなくても合否には影響がありません。
直前期(7月中盤~8月前半)
この時期の1カ月も、計算は基本的にやることが一緒です。
答練期にやった問題を、これでもかというくらい反復してやり直します。
2回、3回とやるたびに、かかった時間と得点は解答にでもメモしておきましょう。
勉強が順調ならば、間違える問題は減ってきているはずです。
それでも、やはり間違う問題はあるでしょう。
ここで、「間違いノート」を作ります。
見直しやすくするために、答練毎に1ページ完結で作成します。
スッカスカが理想です(間違いがないほどスッカスカなので)。
この間違いノートを作成するのに時間がかかり過ぎる場合は、
それまでの勉強がうまくいっていない証拠です。
出来る限り間違えノートに記載しなくていいように、
それまでの時期に曖昧な部分を、きめ細かく潰していることが重要です。
コンパクトな間違えノートは、試験直前に見返すことで、
苦手な問題でのケアレスミスを圧倒的に抑制することができます。
なお、やり直した答練で2回続けて満点だった問題は、
もう反復しなくて良いでしょう。
他の間違えた答練をやる方が効果的です。
逆に満点だった答練を、次に満点取れなかったときは、
その間違えた問題には注目してください。
満点の時は、たまたま合っていただけで、もともと理解が深くなかった可能性があります。しっかり間違えノートに記載しましょう。
税理士試験は、やり切っているかを判定するような試験です。
相対的に知っているではなく、絶対的に知っていることが重要です。
その絶対的な基準が、上位10%で引かれているに過ぎません。
ある程度できていて、いつもA判定で涙を飲んでいる方。
間違いをしっかり潰して、知っていることは完璧に答案に解答する体制を、
この年明けから作っていってください。
直前期の追い込みだけでは、ある程度分かっているレベルに達することができても、
最終的なバーは越えられません。
天才的な方は時々目にしますが、例外ですので参考にしてはいけません。
地道に間違いを潰した先に、ゴールテープが待っているのが税理士試験です。
やりきる覚悟が、一番大切なのかもしれません。
その覚悟ができれば、来年は結果がついてくるはずです!!
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【編集後記】
昨日は元同僚との忘年会で、楽しい時間を過ごせました。
再開できる仲間がいるってのは、いいもんです!
でも、平日遅くまで飲むと、次の日はこたえますがね(苦笑)。
【昨日の一日一新】
・とある居酒屋とワインバー