週末、実家に戻るとワインを用意してくれてました!
日本を代表する品種、甲州をいただきました。
国産ワインの定義
フランスやイタリアなどワインの本家ヨーロッパ諸国は、ワイン法なるものがあります。
しかし、日本にはワイン法なるものがありません。
ワインは酒税法上、「果実酒」に分類されており、「ワイン」という定義がないのです。
こんな難しそうな話からスタートしたのは、今回のワインが
「果汁の冷凍濃縮を行い、低温発酵させた後…」というコメントが
エチケットの裏表紙にあったため。
果汁の冷凍濃縮???
疑問に思って、いろいろググってみました。
すると日本のワインの大半が、”濃縮果汁”を使って水を添加してワインを造ってるとのこと。しかも、多くはその濃縮果汁が海外のものだといいます。
海外のブドウの濃縮果汁で造られたワインが、「国産ワイン」となっている???
原料はどこ産でもいいけど、製造、販売が日本ならば「国産ワイン」と名乗れちゃうのだそうで。。。
まあ、普通に考えてもこういうものが「国産」と呼ばれるのは違和感がありますよねぇ。
その原因は、日本にきちんとしたワインの定義がないから。
せっかく、質の高い日本のワインが増えてきている昨今、日本でもワイン法への整備が少しずつ進んでいっているようです。
平成27年10月30日、国税庁が「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律第86条の6第1項」の規定に基づき、ワインのラベル表示の基準を制定しています。
産地を名乗るには、その産地のブドウを85%以上使用しなければならない等、
ヨーロッパなどのワイン法に準ずる形で、基準が定められているようです。
ちなみに、適用開始は平成30年10月30日。
あと2年もすれば、厳格なワインの表示に従ってワインが並ぶことになるわけですね。
まるき葡萄株式会社
まるき葡萄酒は、1891年に設立された日本で現存する最古のワイナリー。
「不耕起草生栽培」という、できるだけ人の手を入れずに栽培する農法を用いています。
雑草なども生える中、様々な微生物が住み着くことによって、自然の力に
より、たくましく畑を健康な状態に保てるようにしています。
無農薬ではありませんが、必要最小限の減農薬という形で、
健全なブドウ栽培を心掛けています。
畑内では羊が飼育され、自由に歩き回っています。
雑草を食べながら、地表を掘り起こしたり、落ちたブドウの葉や房を餌にしながら、
自らの糞がたい肥の役割も果たしています。
スッキリとした味わいに、樽の香りが奥行きをもたせます
今回のラ・フィーユ・トレゾワ 樽勝沼甲州。3000本限定と書いてましたね。
勝沼収穫の甲州ブドウの冷凍濃縮を使っているとのことで、海外のブドウの濃縮ではなさそうです。
色合いはこんな感じ。
そこそこしっかりしたイエローです。
口に含むと、甲州らしくスッキリした味わい。
ですが、飲みほした後に、樽の香りがしっかり目にお口に広がっていきます。
樽の色も出ているので、色が濃いのかもしれませんね。
濃縮果汁とのことで、独特な味わいなのかと思いましたが、
特にひっかかることもなく、スイスイ飲めてしまいました。
樽もしっかり目なので、程よい厚みもあって美味しいです。
超スッキリした甲州が良いかたは、この樽のニュアンスが邪魔かもしれませんが、
厚みを出してくれるこの樽感で、少し上等なワインの雰囲気が醸し出されています。
お刺身、おでん、炒めものなどと合わせましたが、
どれとも程よく合っていました。
樽が効いているといっても、やはりきれいな酸が身上の甲州。
和食に甲州、よい週末でした!!
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
【編集後記】
アマゾンの読み放題、キンドルアンリミテッドを試してみました。
初めての電子書籍です。
読みたい本があれば、月額980円はコスパいいですよね。
ひとまず、30日間無料体験で楽しんでみます!
【昨日の一日一新】
・日清カップヌードル パスタスタイル ボロネーゼ